こんにちは。
今週は 小池真理子さん、桐野夏生さん、江國香織さん、綿矢りささん
柚木麻子さん、川上弘美さんによるユーミンへのトリビュート小説集
「Yuming Tribute Stories」を読みました。
松任谷由美さん(ユーミン)の名曲のタイトルを
女性の作家たちが新たなストーリーにするという試みです。
- あの日に帰りたい 小池真理子
- DESTINY 桐野夏生
- 夕涼み 江國香織
- 青春のリグレット 綿矢りさ
- 冬の終わり 柚木麻子
- 春よ、来い 川上弘美
という贅沢なラインナップ。
松任谷由実さんの曲は割と聞いている方だと思いますが、
「夕涼み」 と 「冬の終わり」は、タイトルだけでは
どんな曲だったか覚えていませんでした。
読み終わってからそれぞれ YouTubeで聞いて
と納得というか、どれも知っている曲でした。
そして、なるほど、小説は、その曲の持つイメージに
合っているのであった。
見事です。
どの作家さんも上手いのですが、
個人的には川上弘美さんの「春よ、来い」がいちばん好きです。
全く知らない者同士
独身の38歳会社員の女性、
29歳のパッとしない会社員の男性、
学校になじめない13歳の女子中学生、
それぞれの生活が順番にほぼ無関係に描かれていって
最終的にユーミンの苗場のコンサート会場でふとすれ違う。
でもそこに、無関係な誰かが誰かの幸せを願っているという
奇跡のような一瞬へと集約されていく。
いいなぁ~
自分も女子中学生の幸せな春を願ってしまいました。
小説を読んでから、ユーミンの曲をぜひ聴いてみて欲しいです。
曲も小説もどちらもとても素敵です。
おすすめ。
それにしても、松任谷由実さんはデビュー50周年だそうです。
ものすごいことですねぇ~。
名曲がいっぱいあるし、ほんとに凄すぎ。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。