こんにちは。
今週は原田マハさんのアート系短編小説集「常設展示室」を読みました。
アートに造詣の深い原田マハさんのアート系小説はとても好きで
文庫化されたものはほとんど読んでいると思います。
今回読んだ「常設展示室」は短編小説集。
アートに関係する6つのお話が入っています。
ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷。
アートに興味のない人でも、一度は聞いたことがあるような
メジャーな画家を扱うところがいいと思う。
エンターテインメント小説として、大衆に受けるためには
誰も知らないようなマニアックな画家では興味を引けない気がします。
原田マハさんの最近の小説は、介護に関することもよく出てきます。
原田マハさん自身が、親の介護をされているのかも知れないなぁ~
と思わせるようなリアルな感情、
いらだちや後悔が描かれていて身につまされます。
原田マハさんが描くアート小説は盤石。
問題なく面白い。
それは読む前からわかっていたことです。
とても面白く、切なく読み終えました。
アートに興味がある人はもちろん、アートにそんなに
興味のない方にも楽しめる(心に響く)物語になっています。
今回驚いたのは、解説を書いている女優の上白石萌音さん。
大ヒットを記録した新海誠監督のアニメ「君の名は。」の
三葉の声優をされていたことは知っていましたが、
女優として演技しているのは見たことがありません。
ゆるよしは、キリっと系の女優さんが好みなので、
ホンワカ系というか、タヌキ系の上白石萌音さんを
積極的に見ようと思ったことがなかったのでした。
今調べてみたら、映画「溺れるナイフ」に出演されていましたね。
観たことありました。
なんだか、イヤな子の役だったような・・・・?(覚えていない)
その上白石萌音さんが解説を書いている。
と思いながら読んだら、うまくまとめられた本当に上手な文章で
ビックリしてしましました。
文才のある人だなぁ~。
エッセイとか書いてはったら読んでみたい。
と、上白石萌音さんにとても興味をひかれました。
今のNHKの朝ドラの主演女優さんでもあるらしく、
とても才能のあるかたのようです。
ちょっと、認識をあらたにしました。
上白石萌音さんの解説も含めておすすめです。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。
読書印象画はピカソの「盲人の食事」を見ている人。
「盲人の食事」はニューヨークのメトロポリタン美術館にあるとのこと。
METには行ったことありますが、「盲人の食事」は見た記憶がない。
なので、絵のサイズが分からなかったので、適当に描いたら
思ったよりでかい絵になってしまった。
実際のサイズは95.3㎝×94.6㎝です。