こんにちは。
今週は小川洋子さんの文庫最新刊「口笛の上手な白雪姫」を読みました。
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小川洋子さんの小説は好きで、よく読みます。
とても静かな気持ちになります。
ひっそりとした話が多いです。
どこか、異世界に連れて行ってくれるような本が好きなのですが、
こちらの本、それです。
読んでいると、ほんの2、3ページであっても、自分が
朝の混んでいる電車の中にいることを忘れてしまうような心地がします。
読書は、大体、通勤電車でしています。
あまり長く乗らず、すぐに乗換駅に着くのですが、
こういう本を読んでいると、危うく乗り過ごしてしまいそうになります。
村上春樹氏もまた、自分的にはどこかに連れて行ってくれる系の作家です。
文体なのでしょうか?
作家の生きる態度のようなものを感じます。
自分は、それを「たたずまい」と呼んでいます。
ただ、この「口笛の上手な白雪姫」
文庫巻末の「解説」がいただけないです。
「解説」を先に読む人は、この本では止めた方がいいと思います。
読む気があまりおきないし、順番に読む派にとっても、
本の余韻に浸りたい場合、
邪魔にしかなっていないと思いました。
あくまでも、個人の感想ですが。
「解説」は別にして、この本はおススメです。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。
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