土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 川上弘美 短篇小説集「ぼくの死体をよろしくたのむ」感想

こんにちは。

今週は川上弘美さんの短篇小説集「ぼくの死体をよろしくたのむ」を読みました。

なんて素敵なタイトルなのでしょう。

「ぼくの死体をよろしくたのむ」

ちょっと日常ではありえない言葉である。とても印象的。

「ぼくの死体をよろしくたのむ」は短篇小説集。

18篇の不思議な浮遊感のある短篇がおさめられています。

川上弘美さんの小説はとても不思議で、

結構あり得ない設定であったり、出来事があっても

登場人物は大騒ぎせずに、それを静かに受け入れていく。

読んでいて、とても静かな気持ちになることができる。

 

川上弘美さんのエッセイで読んだのだと思うけれど、

小説家としてデビューする前、ひとりで小説を書き、

友人や知り合いに読んでもらっていたのだが、

なにが書いてあるのかわからない

という感想、またはスルーされるということをよく経験されたそうです。

 

確かにその通りで、なんだかよくわからなくて、

自分などは、読んだ端から内容を忘れていってしまうのだけれど、

不思議なことに、活字を追っている時はとても心地よいのである。

ストーリーではなく、その雰囲気、空気感を楽しむような小説。

実生活から少し離れて、脳や心を休めたい時に読むと

少しだけ楽な気持ちになれるような小説だと思いました。

とても心休まる時間を持てました。

 

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。

森
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