こんにちは。
今週は、川上弘美さんの「森へ行きましょう」を読みました。
川上弘美さんの著作は文庫化されたら読んでいます。
今までに読んだのは
- 蛇を踏む
- センセイの鞄
- 龍宮
- 真鶴
- 神様
- 溺レる
- おめでとう
- 光って見えるもの、あれは
- ニシノユキヒコの恋と冒険
- ざらざら
- どこから行っても遠い町
- パスタマシーンの幽霊
- 水声
- 大きな鳥にさらわれないように
- 天頂より少し下がって
- これでよろしくて?
などなど。
多分もっと読んでいると思うのですが、思い出せない。
はじめて読んだのは、芥川賞を受賞された「蛇を踏む」でした。
当時、全くよくわからなくて、
って思って、離れていました。
ある時なんとなく、「センセイの鞄」を読んでみたら
となって、それ以来、文庫化されたら必ず買う作家さんのひとりです。
ことばの選び方というのは、例えば、確か、「センセイの鞄」の中に
出てくる(多分)居酒屋の名前、「ぶどう屋」。
ぶどう屋! なんて素敵なネーミングであろうか。
(間違っていたら申し訳ない。確かそうだったと思うのですが)
何年も前に読んだ本なのですが、時々
などと唐突に思います。
さて、今回の「森へ行きましょう」ですが、けっこうなぶ厚さがあります。
お値段も、文庫にしてはお高い税込1045円!
文庫が1000円超えてきましたよ!びっくりです!
内容は、1966年に生まれた、パラレルワールドを生きるふたりの女性の人生。
性格の違う同じ名前の登場人物たち。
同じ名前の主人公。(留津とルツ)
正直、たいへんに分かりにくかったです。
驚くべきは、こちらの小説、新聞小説だったようです。
信じられない。
こんな、どっちがどっちか本で読んでも分かりにくいものを
毎日、すこしづつ細切れで新聞で読んで理解できる人が
いるのであろうか?
自分には無理だ。
もう、誰が誰だかわからないです。
ルツと留津は性格も生活も違うのですが、
なかなか、その章で描かれているのが、
どっちの「るつ」なのか、わかりませんでした。
ぼやーっと読むのが好きなので、メモを取りながら
読まなければ分からないような小説はしんどかったです。
並行世界の話なのだけれど、そのまた並行世界も存在するようで、
最後には「る津」や「流津」や「るつ」や「琉都」や「瑠通」も出てきて、
もう何が何だかよくわかりませんでした。
だからといって、読み返す気力もありません。
モチロン、メモを取って読んでもいません。
川上弘美さん初心者にはおススメしません。
多分、離れてしまうことになるでしょう。
それは惜しい!
川上弘美さんの小説は、独特の空気感があって、とても好きです。
「森へ行きましょう」はちょっと合わなかったけれど、
今後も文庫新刊が出たらきっと買うと思います。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。