土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 中江有里 「残りものには、過去がある」感想

yurinakae

こんにちは。

今週は中江有里さんが書かれた、結婚にまつわる6つのストーリーが入った短編集

「残りものには、過去がある」を読みました。

 

中江有里さんは、女優さんであり、脚本家であり、

テレビのワイドショーなんかのコメンテーターであり、

本の解説も書いていたりする芸能人の「文化人枠」の位置に

おられる方。

キリリとしたお顔立ちで、美しく、有能な方なのだが、

以前にみたドラマの役の印象が強く残っているのか、

どうにも「まじめな優等生感」が自分の中で非常に強い。

「学級委員」とか「正義」という言葉が似合う印象です。

 

文庫本の解説をけっこう書かれているので、何度か文章を

読んだことがあったのですが、小説を読むのは初めてです。

 

「残りものには、過去がある」は、一組のカップルの結婚披露宴の

新郎新婦、招かれた友人やいとこ、招かれていない元カノ、新郎の親

にまつわる連作短編集。

 

招かれている友人が「レンタルともだち」であったり、

新郎の友人が、新郎を見下していたりとなかなかの設定。

人間だから、きたない心も持っているが、

登場人物に、悪い人はいない。

(あ、新婦の元カレは悪い人でした。)

 

思っていた以上に、面白くて読みやすかったです。

 

中江有里さんは読書家で、Wikipediaによると、年間300冊以上の本を

読まれているとか。

速読をたしなまれているのでしょうか、それとも

毎日、本を読む時間を優先的に確保されているのでしょうか。

速読はあまりうらやましいとは思いませんが、

日々、それだけの本を読む時間をきちんと確保できるのは

うらやましい。

本をもっと読みたいと思っていても、ついゲームをしたり

YouTube見たり、U-NEXTで映画観たりと

やすきにながれる自分。

中江有里さんは、自分の中の優先順位をしっかりと守れるタイプの

かたなのでしょうね。

見習いたいです。

 

芸能人が書いた小説なんて、、、などと思わず

読んでみるのもいいのではないでしょうか。

 

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。