土曜コラム

土曜コラム  今週の読書 原田マハ「サロメ」感想

お前にくちづけするよヨカナーン

今週の月曜日からスタートしたこの「ゆるよし雑記」
特に誰から頼まれたわけでもないのに、文と絵を投稿するという不思議。
まぁ、ゆるゆるとやっていってみましょう。

今週は原田マハさんの「サロメ」を読了。モチロン、文庫版。

原田マハさんの文庫化済みアート系小説はほとんど読んでいます。
面白いです。おススメです。

「サロメ」は世紀末の耽美的な画家であるビアズリーと作家オスカー・ワイルドのお話。

ビアズリーのお姉さんの視点から描かれた物語です。

ビアズリーのお姉さんって女優さんだったのですね~。

本を読むと、知らなかったことが知れるのがとてもよいです。

その時代の生活様式とか。

当時のロンドンでは、地下鉄が出来ているのに、辻馬車も走っていたりしたようです。

ちょっと、想像つかないですよね。

 

数年前、滋賀県立近代美術館にビアズリー展を見に行きました。

遠い!(ゆるよしは大阪府在住)

その時SANAA美術館の改修と増築をする予定だと知って、

「完成したらまた来よう!」って思っていましたが、

どうも、計画凍結になっているみたいですね。

残念です。

SANAAの建築は建築の質量を感じさせないところが

個人的にはそんなに好みではないのですが、時々見に行ったりしています。

そのうち、見学記でも書こうかな。

 

これまた、数年前に観たオスカー・ワイルドの映画も面白かったです。

「サロメ」読まれた方は、ぜひ、映画「オスカー・ワイルド」もチェックしてみて下さい

同性の恋人ボジ―(ジュード・ロウ)のワガママに翻弄され、

疲弊していくオスカーが涙を誘います。

時代の寵児も報われない恋に悩んでいたのですね。

原田マハ版「サロメ」の中の 怪物オスカー・ワイルドとは
また違った味わいがありますよ。

それでは、よい週末を!

サロメ (文春文庫) [ 原田 マハ ]