こんにちは。
今週は今村夏子さんの短編小説集「父と私の桜尾通り商店街」を読みました。
今村夏子さんの小説を読むのは3冊目です。
以前に読んだのは、
「星の子」と「こちらあみ子」。
芥川賞を受賞された「むらさきのスカートの女」は未読。
文庫化されたら読む予定です。
今村夏子さんの小説が好きかと聞かれたら、
と答えてしまいそうです。
なんでかなと思っていたら、本書の解説にそのヒントがありました。
今村夏子さんの小説、
懸命になればなるほど、”世間”や”常識”から外れていく人々が登場する。
まさにその通り!
「一生懸命さが痛々しいというか、見ていられないです。」
というのは、書いた今村夏子さん自身のことば。
「でもそこが魅力だとも思います。」
とも。
うーん、確かにそうだけど、自分的には、ちょっと
辛くなってしまうんですよね~。
「星の子」の中で、子供の健康のためにおかしな宗教にのめりこんでいく
お父さん、お母さんなんて、ほんと、見てられない。
頭に濡れタオル乗せて生活していたり。。。
映画で永瀬正敏と原田知世が上下緑色のジャージを着て
タオルを頭に乗せてるシーンの痛々しいこと!
しかも、映画では小説と違ってあんまり説明がないから、
非常に唐突感がありました。
本書の解説では、今村夏子さんの執筆の様子なんかも知ることが出来ます。
最初の発想や、書いていくうちに違う話になっていってしまうことなど、
非常に興味深かったです。
最近、U-NEXTで
菅田将暉さんと有村架純さんが主演されている
「花束みたいな恋をした」という映画を観ました。
以前に、「そこのみにて光輝く」という、非常に
暗く、貧乏な印象の映画を観たときに、
いなかのチンピラみたいな役をしている俳優がいて
って思ったのが、菅田将暉さんでした。
それまでは、存じ上げなかったのですが、それから注目していると
大変な人気俳優になられましたね。
(それまでも人気俳優だったのかも知れません。)
その菅田将暉さんが主演のラブストーリーかぁ~ と
観てみたのですが、、、、、
なんか、自分的にはイマイチでした。
主人公の二人が、サブカル好き、読書好きで意気投合するという設定なのだが、
その中で、今村夏子さんの名前が頻繁に出てきていたと思います。
なんか、よく分からないけど、読書好きのふたりがいいと思う小説家の
アイコンとして名前が出てくる時点で
って思ってしまいました。
今村夏子さんのせいではないのですが申し訳ない。
トニカク、気持ち悪い感じのラブストーリーでした。
菅田将暉さんもあまり輝いていなかった印象です。
次回作に期待です。
「花束みたいな恋をした」
有村架純さんが日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を
受賞されていましたね。ちょっとビックリ。
「花束みたいな恋をした」はU-NEXTで観れますよ。
と、あまり、「父と私の桜尾通り商店街」の感想ではないですね。
まぁ、全体的に痛々しい印象の短編集でした。
しんどい時に読むと、しんどくなる感じですね。
でもそこが魅力なのかも知れません。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。