こんにちは。
今週は、村田沙耶香さんの書評集「私が食べた本」を読みました。
「読んだ本」ではなく「食べた本」?
と思いながら読みはじめました。
すると、なるほど村田沙耶香さん、
「食べた」と言うのも頷ける、変質的な読書をされているようです。
ことばをなめまわし、出して眺めて、またしゃぶる
といった具合に、ひとつのフレーズを何回も読んだり、
いろんな大きさでコピーして壁に貼って眺めたりされているそう。
変態である。
自分の読書スタイルとかけ離れているために、とてもビックリしました。
人に、どんな本を読んでいるかは稀に聞いてみることはありますが、
どんな「読み方」をしているかは、聞いたことがなかったので
と、新鮮な驚きがありました。
村田沙耶香さんも、すべての本についてそのような変質的な読み方を
されてないそうですが、けっこうな頻度でしてそうな・・・・。
自分の読書スタイルは、ただひたすらに
活字を読み進めるといったタイプのもの。
村田沙耶香さんが本を「食べる」のなら、
自分は「浴びる」といった印象。
シャワーを浴びるように、「ことば」を浴びていき、
ほとんどの「ことば」は、排水口に流れていってしまって
何も残らない。
たまに、いい匂いのことばが、薄っすらと残り香を
残す時もあるけれど、ほとんどを忘れていってしまう。
本の著者に対して申し訳ない。
しかし、「ことば」を浴びている最中はとても
気持ちがいいのはシャワーと一緒。
だから本を読むのは大好きなのです。
読んだ端から忘れていくのですけどね。
「私が食べた本」で熱く紹介されていた本の中には、
自分も読んだことのある本があったのですが、
内容をほとんど覚えていなかったりして、
という感想しか浮かばない自分が不甲斐ない。
「読んでみたいな」と思わされた本はたくさん。
読んでまたすぐ忘れてしまうと思うけれど、
タイトルをメモしておきます。(買います。)
本好きの人におススメします。
こんな変質的な本の読み方をする人を
他に知らない。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。