土曜コラム今週の読書村田沙耶香短篇小説集「丸の内魔法少女ミラクリーナ」感想

こんにちは。

今週は村田沙耶香さんの小説「丸の内魔法少女ミラクリーナ」を読みました。

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それにしても村田沙耶香さん。

いつも通りの気持ち悪さでした。

今週読んだのは、4篇の短篇小説が入っている本なのだが、

最初の「丸の内魔法少女ミラクリーナ」。

冒頭、

魔法のコンパクトで変身して悪者と戦う少女ミラクリーナ！

が出てきたところで

ゆるよし

またやっちまったか！

と思う自分。

既読の小説を間違ってまた買ってしまったのかとドキッとしました。

以前に読んだ小説「地球星人」にも、魔法のコンパクトで変身する少女が

登場していたのでちょっと勘違い。

ぬいぐるみの家来もいたし。

今回の「魔法少女」は、実は今年36歳になる会社員なのだ。

他にも、初恋の男の子に手錠をかけて自宅に監禁する話、

性別が失われていく近未来の恋愛、

怒りの感情が世の中から失われていく話など、

いつもの、何が正しくて何がまちがっているのか

わからなくなる奇妙な正義感や

清らかな（？）性欲、その社会の価値観に適応できない人の

混乱と昇華などが描かれています。

面白いのだけれど、けっこう気持ちが悪い。

作者名を伏せていくつか作品を読んでも

村田沙耶香さんの小説は「これだ！」と特定できる気がします。

利き酒ならぬ「利き小説」。

気持ち悪いのだけれど、新刊出てたらまた買ってしまうと思う。

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。

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