こんにちは。
今週は 宮下奈都さんの小説「窓の向こうのガーシュイン」を読みました。
宮下奈都さんの小説はわりと読んでいます。
最近読んだのは「つぼみ」
今回読んだ「窓の向こうのガーシュイン」は、人や世の中と
上手くなじむことの出来ない女性が主人公。
世の中とうまくやっていけないことを、最初からあきらめていて
仕方のないこととして受け入れています。
それが、ある家族と知り合うことから少しづつ変わっていって・・・
というお話。
誰ともわかりあうこともできず、いつもひとりでいる。
それを、つらいともさびしいとも思わない。
と、強がりではなく思っている主人公。
色のないような生活を、特に辛いとも思わずに生きてきたのが
本当にゆっくりではあるけれど、「幸せ」という感覚を
見つけたり、「ここにいたい」という気持ちに気づいたり、
人生がだんだんと色づいてゆく過程に、
応援したくなるような気持ちになります。
自分は、お仕事小説が好きなのですが、
この小説では、額装の仕事について書かれています。
絵や写真を額に納めるお仕事。
宮下奈都さんは本屋大賞を受賞された「羊と鋼の森」
では調律師のお仕事について書かれていました。
世の中には色んなお仕事があって、
どんな仕事にでも、真面目に真摯に向き合っている人がいる
ということに、胸が熱くなります。
そうありたいと思いつつ、いつも「やっつけ仕事」を
してしまう自分について反省させられます。
読んでいて、とても優しい気持ちになれる小説です。
とか
と悩んでいる人に読んでみて欲しい本。
救いとなる本だと思います。
おすすめです。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。