土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 三浦しをん BL小説の金字塔?「月魚」 感想

MOONFISH

こんにちは。

今週は 三浦しをんさんの小説 「月魚」を読みました。

書店の「LGBTコーナー」にあったものです。

三浦しをんさんの小説やエッセイはわりと読んでいます。

エッセイでは、BL(ボーイズラブ?)漫画のことをよく書かれている印象。

この「月魚」も、素晴らしい(BL)小説だとどこかで見聞きした覚えがあり

いつか読んでみようと思っていたものです。

古書店を営む男性の物語。

途中、

ゆるよし
ゆるよし
あれ?これ前に読んだことあるのかな?

と思いましたが、かんちがい。

「ビブリア古書堂の事件手帖」という古書店を舞台にした小説と

混同してしまいました。

 

古書の流通経路の説明の部分がデジャヴュでした。

「ビブリア古書堂の事件手帖」は4巻か5巻目までは読んだのですが

その後は読んでないなぁ。

 

こちらの「月魚」

男性同士の同性愛が描かれているようですが、

あくまでも表現は控えめなので

そういうのはちょっと・・・。

という方にも読みやすいと思います。

 

でも、三浦しをんさんの小説なら、やはり、直木賞をとられた

「舟を編む」がいちばんですかね。

辞書の編集の話なので、なんとなく、難しそうというか

敬遠してしまいがちなテーマですが、

とても面白いです。

人間模様もとてもよく描かれていて、ぐっときました。

おすすめ。

 

ところで、この「月魚」

「つきざかな」と読んでいましたが、「げつぎょ」が正解。

不思議なタイトルですね。

古書をあつかう仕事に就いた二人を描いた「水底の魚」

二人の高校時代のエピソードを描いた「水に沈んだ私の村」

そして、文庫書き下ろしの「名前のないもの」

の三篇が収められています。

どれもいいけど、「水に沈んだ私の村」が気に入りました。

十七歳の夏の、頂点の日。

 

未読の方はぜひ読んでみてください。

 

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。