こんにちは。
今週は「Seven stories 星が流れた夜の車窓から」を読みました。
こちら、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」をテーマに
7人の作家さんが書かれた小説や随想のアンソロジーです。
- 井上荒野 さん
- 桜木紫乃 さん
- 三浦しをん さん
- 糸井重里 さん
- 小山薫堂 さん
- 恩田 陸 さん
- 川上弘美 さん
というラインナップ。
糸井重里さんと小山薫堂さんが随想で、
他の方々は、短編小説となっています。
「ななつ星」。
言わずと知れた、九州を巡る超豪華寝台列車。
乗ってみたいと思いつつ、庶民感覚とはかけ離れた
その料金の高さに二の足を踏んでしまう。
せっかく乗るなら1泊2日じゃ物足りないだろうからと
3泊4日の値段を見ると、2名様1室利用で
一番安くてもひとり115万円!!(2023年秋〜春コース)
1名様1室利用の場合は、最低でも170万円。
ランクの高い部屋・宿になると270万円!!
ちょっと、気が遠くなる価格である。3泊4日で?!
それでも、申し込んでも倍率が高くて予約が取れない大人気の
クルーズトレインの旅なのだそう。。。
よっぽど、特別なことがない限り乗れないよなぁ~。
どんな人々が乗っているのだろう。。。
物語では、普通の人々が、
退職の記念旅行をしていたり、
60年来の友人と旅をしていたりする。
そして、「ななつ星」の旅を特別な思いで楽しんでいる。
最後の物語「アクティビティーは太極拳」は、
「ななつ星」に乗る予定だった母娘が
コロナで運行が中止になったため、お互いの家で
「ななつ星」に乗ったフリをして
リモート旅をするというお話。
でも、娘は母のためにリモート旅につきあってあげる。
そんなこと考える母も面白いが、つきあってあげる娘も
かなりなもの。
そして、日常と非日常が入り乱れていて面白い。
読み終わってから、誰が書いたのだろうと見てみると
川上弘美さん。
ちょっと えっ! って思いました。
川上弘美さんの小説はよく読んでいて、
なんとなく、読んだ手ざわりのようなものを
知っているつもりでいたのですが、
読んでいて、川上弘美さんの作品だということに
ちっとも気づきませんでした。
あーそうやったんや!
わたしもまだまだだなぁ~
って思いました。
面白かったです。
「ななつ星」にとても乗ってみたくなる本。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。