土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 人見知り芸人 若林正恭 エッセイ「ナナメの夕暮れ」感想

斜めの夕暮れ

こんにちは。

今週は 若林正恭さんの3冊目のエッセイ集「ナナメの夕暮れ」を読みました。

 

漫才コンビ オードリーのピンクのチョッキを着ていない方、

若林正恭さんのエッセイや旅行記は好きでよく読んでいます。

 

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「めんどくさい人」「考えすぎ」「人見知り」により

世界と自分との折り合いが付けられず、

生き辛さと共に生きてきた著者も中年と呼ばれる年齢に。

 

「ナナメの夕暮れ」というタイトルは「人生の斜陽」という意味と

ナナメ=世界を斜めに見てきた者 が 夕暮れ時=中年 になり

見えてきたものとは・・・・といった意味なのかな。

 

毎日を楽しく生きている人に憧れを持ちながら

他人の評価を気にすることを止められず、自意識に縛られ

悶々として生きてきた著者。

どうして自分はこうなのか?

持って生まれた性格か?ヒトに備わった遺伝子か?

そのひとつの答えがスヌーピーのことばを借りて書かれている。

「配られたカードで勝負するしかない」

素敵だ。

スヌーピーも素敵だが、若林氏も素敵だ。

 

他人への否定的な視線は、時間差で必ず自分に返ってきて、

人生の楽しみを奪う

「生きていて全然楽しくない地獄」のはじまりである。

 

「生きていて全然楽しくない地獄」からの脱出方法も書かれていて、

現在進行形で生き辛さを感じている人の参考になります。

 

伝えたいことは、「生きろ」ということなのかも知れない。

生き辛さを感じること、悩むことも

体力があってこそ。

中年になって、体力が衰えてくると、悩む力も衰えて

生きやすくなってくるという。

悩むって体力なんだな

現在進行形で悩んでいる者にとっては

そんな中年にはなりたかねーんだよっ!

でしょうが、ひとつの救いになる未来の形でもあると思う。

過剰な自意識を連れ去ってくれる体力の減退も悪くはない。

自意識過剰な人間は、歳を重ねると楽になって若返る。

長年、自意識過剰に苦しんできた著者のことばには説得力あり。

昔の自分へのアドバイスが、今苦しんでいる人への

応援メッセージとなってくれればというがあります。

生き辛いという想いを抱えていて、

息を潜めて生きている人にとてもおすすめです。

 

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。

 

エッセイの中で紹介されていた、

若林氏が好きで何回も見ているという映画「ムーンライト」

U-NEXTで観てみました。

U-NEXTは動画視聴サービス。

観たことなくて、気になった映画をすぐに見ることができるので

おすすめです。

無料トライアルもあるので、興味のある方は

とりあえず無料で観てみるのもありですね。