土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 綿矢りさ「私をくいとめて」感想

読書のたのしみ

こんにちは。

今週は、綿矢りささんの「私をくいとめて」を読みました。


脳内で自分の分身?と話す、地味系のOLさんのお話。

綿矢さんは若い時から活躍されている小説家なのに

どうして、会社の女子更衣室なんかの描写が上手いのだろうか。

ずいぶん前に読んだ

蹴りたい背中 だったか インストールだったか忘れましたが

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粗大ごみを捨てに行く場面があって

それも「若いのになんか上手いなぁ~」って印象に残りました。

ストーリーは全然覚えていないのですけどね。

話の中の一部分だけが強く記憶に残ることがあります。

その理由はナゾ。

「私をくいとめて」はサクサク読めました。

何が起こるわけでもないけど、そういう、フツーの人の

話を読むのが結構好きなので。

お仕事小説ではなかったけれど、社内の人の描写とかが

面白かったです。

実際の世の中にもいろんな人がいますが、

小説の中のいろんな人の思考や行動が面白い。

実在のいろんな人は

ゆるよし
ゆるよし
なに考えてるのかわからない。
意味不明。

って思うのですが、小説の中だと、訳わかんない人も出てきますが、

少なくとも、主人公の考えていることは分かるので

それが面白いのでしょう。

この小説では、主人公が飛行機に乗るのが苦手なのですが、

ゆるよし
ゆるよし
あー、飛行機がこわい人って、そんな風に考えるのか~

って、飛行機がへっちゃらな自分は、そんなところが面白かったりしました。

 

ただ、この本もやはり表紙が・・・・。

自分は、ネットではなく実店舗の書店で本を買う派なのですが、

ちょっと、おとなが買うには抵抗がある感じの表紙ではあります。

自分は、本を買う時は8冊くらい同時に買うので、その中に

まぎれこませてなら買えますが、

この本1冊を書店のカウンターに出す勇気はありません。

どのあたりをターゲットにした表紙なのだろうか?

こじらせ女子?にはウケる感じなのだろうか?

なんだか、もったいないなと思ってしまいました。

ゆるよし
ゆるよし
わたせせいぞうかよっ!

って思ったら、本当に表紙の絵、わたせせいぞう氏でした。

ちょっとビックリ。

 

この本でいちばん気に入ったことばはこちら。

根本的に必要じゃなくても、生活にあるとうれしい存在はたくさんある。

私たちはそういうものばかりに取り囲まれて生きている。

のんさんと林遣都さん主演で実写映画化されるそうです。

 

今週末は4連休ですね。

楽しい連休をお過ごしください。