土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 木皿泉 木皿食堂(3) 「お布団はタイムマシーン」感想

タイムマシーン

こんにちは。

今週は 木皿泉さんの 「お布団はタイムマシーン」を読みました。

木皿さんの本を紹介するのは2回目。

前は、木皿さんの小説 「さざなみのよる」を紹介しました。

木皿泉さん脚本のドラマや小説も好きですが、エッセイもとても好きです。

今回の「お布団はタイムマシーン」はエッセイ集 「木皿食堂」の第3弾。

第2弾を読んだかどうか、確信がないのがお恥ずかしいところですが、

こちらのエッセイ、とてもよかったです。

新聞や雑誌の連載を集めたものですが、心に響く言葉が

ほんとうにたくさん。

大切に読みたい本です。

 

「許す」ということと「許される」ということについて。

自分の幸せは自分だけものである ということについて。

幸せや好きなことは 自分で見つけろ ということが書かれていると

思いました。

 

大量消費をあおる風潮の後に

ミニマリズムが流行っていることについて、こんなことが書かれています。

多くを持っている方が幸せなのか、

それとも少なく持っている方が幸せなのかと聞かれたら、

私はちょうどいいくらいが幸せなんじゃないかと、と答えるだろう。

「ちょうどいいくらい」

それはまさに、人それぞれ。

ちょうどいいは、人に決めてもらうものではない。

自分だけが知っているものである。

「幸せ」についても、同じことだ。

 

惨めかどうか決めるのは私自身である。

私が惨めだと思わなければ、惨めではないのである。

他人は、私を汚すことなどできない。

私を汚すことができるのは、私だけである。

こちらの言葉は、「陰で笑われる」ことにについて書かれたものだが、

同じことが書かれているように感じました。

幸せかどうか決めるのは自分自身。

自分が幸せだと思っていれば、幸せなのだ。

 

あと、ゆるよしは、ものをつくる系の仕事をしているので、

ものをつくる人について書かれた次の言葉が

心に響きました。

自分のだろうが、人のだろうが、

出来が良かろうが悪かろうが、

何もないところからつくったものである。

それを大事だと思えない人に、

ものをつくる資格はないと思う。

つくるという行為は、そのつくったものを守るという

ことも込みなのである。

 

他にもいろいろ。

心に響く言葉は、人それぞれ違うと思いますが、

おススメです。

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。

 

今日は少人数でお花見(お散歩のみ)です。