土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 事実と真実は違う 凪良ゆう「流浪の月」感想

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こんにちは。

今週は凪良ゆうさんの小説「流浪の月」を読みました。

凪良ゆうさんの小説を読むのは初めてです。

「流浪の月」2020年の本屋大賞の受賞作

本屋で平積みにされていて、売れているようだったので

購入して、なんの予備知識もないまま読んでみました。

未成年による幼女誘拐事件、

デジタルタトゥー

ドメスティックバイオレンス、

ストーカー、

夜逃げ屋、

子供の置き去り

などなど、要素がたくさん。

そうではないのに、犯罪の被害者と加害者に分けられてしまったふたり。

世間の無理解、哀れみ、善意を滲ませた同情、無神経な悪意。

そんなものに翻弄されないように、静かに目立たぬように

生きていく主人公。

でも、過去が、ネットが、主人公を放っておいてくれない。

「真実」とは違う、「こうであろう」という歪められた「事実」の枠に

押し込まれ、「そうではない」という反論も哀れみをもって受け流される。

 

読み終わってから知ったのだが、凪良ゆうさんは

長らくBL(ボーイズラブ)小説を書いてこられた作家だそう。

 

ここ数年は、非BL作品を発表されています。

「神様のビオトープ」とか「わたしの美しい庭」なんかは

よく本屋で平積みにされているのを見かけていました。

それらもまた読んでみようかと思います。

 

「流浪の月」松坂桃李さんと広瀬すずさん主演で映画化されます。

「文」役が松坂桃李さんかぁ~。。。。

R-18の映画「娼年」松坂桃李さんを見てしまった自分としては、

ゆるよし
ゆるよし
う~ん。。。。

です。

「娼年」のインパクトが強すぎ。

 

「白いカラーの花」のような「文」のイメージに

どれだけ近づけて演じることが出来るでしょうか。

動画配信されたら、U-NEXTで観てみます。

それもまた楽しみ。

 

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。