こんにちは。
今週は原田ひ香さんの小説「人生オークション」を読みました。
原田ひ香さんの小説を読むのは2回目。
前回は、「三千円の使いかた」を読みました。
原田ひ香さんは他にも、お金にまつわる話を書かれていることが多い印象です。
今回読んだ「人生オークション」は、ネットオークション(ヤフオク)で
不要なものを手離していきながら、ゆっくりとではあるが
少しずつ人生を立て直していく女性たちのお話。
ゆるよしはヤフオク経験者であり、
現在はメルカリ好きであるので、
オークションあるあるもありつつ、楽しく読みました。
もうひとつのお話は「あめよび」という小説。
「諱(いみな)」を持つ男性と、その男性と結婚したい女性のお話。
「諱(いみな)」というのは、誰にも言ってはいけない
その人の本名のようなものだそう。
「諱(いみな)」というものがあることを知らなかったので
くらいの軽い気持ちで、興味深く読みました。
そして、巻末の斎藤美奈子氏の解説。
「あめよび」の「諱」についての斎藤氏の推測が書かれている。
と一旦は納得したものの、その後、どんどんムカついてくる。
と来たもんだ。
作者の原田ひ香さんは、そのへんぼやかしているし、
そう思う人がいればそれでいいし、そう思わない人がいてもいいと
考えていたのではないかと思う。
それなのになぜ、解説者がドヤ顔でそんなことを巻末の解説に書くのか。
非常に不愉快であった。
ゆるよしは、解説から読まないので、いいのだが、
世の中には、先に解説を読んでから作品を読む人もいると聞く。
先に解説を読まないことをおススメします。
てか、作品の読了後もこの解説は読まなくていいと思う。
なんだか、読後感を台なしにされた気分です。
解説を読まなければ、楽しい読書でした。
ネットオークションをしたことない人にも
入門書的な小説になっていておススメです。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。