土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 原田ひ香 お金にまつわる物語「三千円の使いかた」感想

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こんにちは。

今週は原田ひ香さんの 「三千円の使いかた」を読みました。

原田ひ香さんの小説を読むのははじめてです。

本屋をめぐっている時に、よく見かけるのですが、

ゆるよし
ゆるよし
はらだひか? 変わった名前だなぁ~

と思っていました。

 

今回は、タイトルをみて、面白そうかなと思って購入。

最近、この本の解説を書いていらっしゃる垣谷美雨さんなど、

お金にまつわる内容の小説が多く出版されている気がします。

また、売れているようです。

老後2000万円問題以降、投資であるとか

節約であるとかが流行っている?ようです。

ゆるよし自身は、子供のころから貯金や節約が

好きだったので、

ゆるよし
ゆるよし
なにを今さら

感がありますが、本書の「三千円」という

価格設定が「なんだか面白そうかな」と思って買ってみました。

「500円」でもそうなのだが、

人によって、使い道が全然違う。

けち臭い話だけど、自分は毎日スタバでコーヒーを買ったりはしない。

ちょっとした「ごほうび」「自分への慰労」「出張先での演出」

(仕事も上手くいった。あとは、新幹線で帰るだけだ。

よくやった自分。新幹線の駅構内のスタバで

しばしの休息を取るビジネスパーソンの俺)

誰も見てやしないのだが、そういった遊びでしか

利用しない。

結構特別。

スタバがいつもにぎわっている意味が分からない。

みんなお金持ちなのか??

多分だけど、自分の方がお金持ってる気がするのだが。

知らんけど。

本書に出てくる女性も

節約するぞ!!

って決心したあとに、平気でスタバと思われるコーヒーショップで

新作のフラペチーノを買う。

ゆるよし
ゆるよし
ん??

って思っていたら、自分でもそれが無駄遣いなのではないかと気づく

という場面がありました。

フラペチーノってなんだ??高いやつか?

自分はカフェラテしか頼んだことないなぁ~。

 

スタバの株を持っていたころに一度株主優待券で

全部乗せ グランデ というてんこ盛りのなにか

飲み物なのかパフェなのかようわからん状態のものを頂きましたが

胸やけしました。

慣れないものを元を取ってやろうと頼むものではないですね。

本書に出てくる主役は御厨(みくりや)家の3代にわたる4人の女性たち。

  1. 年金暮らしの73歳の祖母(貯金1千万円)
  2. 習い事好きの母(貯金100万円弱)
  3. 専業主婦の姉(貯金600万円)
  4. 就職後ひとり暮らしを始めた妹(貯金30万円)

それぞれが考えながら生きている。

 

老後もお金の為だけではなく働いて人の役に立ちたいと思うこと

熟年離婚における財産分与について

玉の輿をうらやましいと感じてしまうこと

ポイ活(ポイントサイトを経由することで得られるお小遣い稼ぎ)

奨学金返済にまつわる出来事

などなど、けっこう具体的な方法や金額を提示しながら

物語は進む。

同じ家族である御厨家の中でも考え方はそれぞれで

ましてや、他の家のお金に対する考え方は

もっと違っている。

借金して利子を払っていくことについて

何とも思っていない家に嫁ぐことになる不安とか。

 

感謝され、そしてお金ももらいたい。

つまり働きたいのではないかと気づき

行動していく73歳の祖母が素敵だ。

 

実用書で出ている節約本より

小説で読む方が、実感を得られるというか

読みやすいし、入ってくる感じがしました。

おもしろかったです。けっこうおススメ。

 

 

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。