こんにちは。
今週は 椰月美智子さんの「明日の食卓」を読みました。
やづきさんとお読みするようです。(調べました)
椰月美智子さんの著書を読むのは はじめてかと思ったのですが、
調べたら、二冊目でした。
「るり姉」という小説を読んだことがありました。
「読書メーター」という読書管理アプリを使っています。
読んだか読んでいないかすぐに忘れてしまう自分には
とても便利。
読んだらすぐに「読了」と登録しておけば、
同じ本を二度買いすることも防げます。
どうやら、本屋の「映像化作品原作」のコーナーで買い求めたようで、
先日読んだ「生きるとか死ぬとか父親とか」も
吉田羊さんと國村隼さん主演でドラマ化されていますね。
「明日の食卓」
最近、そういうのが流行っているのか、
単に、手に取る本が偶然そうなのか、
読む本読む本、同姓同名の人が出てくる。
今回も、「石橋ユウ」という名前の子供が3人。
もちろん、名前の漢字は違うし、家庭も、性格も違うのだが、
正直まぎらわしい。
どの「石橋ユウ」も男の子で小学校3年生なのだが、
いい子もいれば、イライラさせられるやかましい子もいれば、
悪魔のような子もいる。
そして、例によって、ブログを書く主婦、
家事や子育てに参加しようとしない夫、
モンスターペアレントが出てくる。
自分の考える「イヤミス」には必ずこれらが登場する。
しかし、今回のブログを書く主婦は、
ブログを書いてはいるのだが、そのシーンは2回位しかなく、
もっと、そこから話が広がるのかと思ったら
そうではなかったので、なんか
「そのエピソードいる?」って思ってしまいました。
そもそも、子供の出てくる小説はキライなのだが、
こちらの小説に出てくる子供も、大変嫌いなタイプで
けっこうストレスを感じました。
その中で、ひとりだけ、好きなタイプの子供(母子)がいたのだが、
その母子に対して、解説で上野千鶴子さんが
「作者はその母子にだけ救いを与えている」と
すこし批判しているようなコメントを書いている。
と言いたい。
その母子がいなければ、本当に、嫌な気持ちのまま
終わっていたと思う。
昔、自分はルノワールの絵が好きではなかった。
マカロン的色合いの甘い少女像や、裸婦像、花束。
何がいいのかサッパリわからなかった。
でも、フランス旅行に行ったときに、
ルノワールが住んでいた家に行って、
晩年を車椅子で過ごしていたのを知ったり、
奥さんが亡くなった後に、すぐ、美しいバラの絵を
描いたということを知ったり、
リューマチで動かなくなった手に
絵筆を縛り付けて、死の直前まで描いていたことを知りました。
ルノワールは
「ただでさえ人生には不愉快な事が多い。
だからこれ以上、不愉快なものを作る必要はないのだ。」
と言ったそうです。
最近、「イヤミス」を読んでしまうたびに、
そのことについて考えます。
(「生きるとか死ぬとか父親とか」の中にも
ルノワールのそのエピソードがありました。)
自分は、お花畑にいるような読書をしたいと思っています。
ルノワールは次のようなことも言っています。
「喜びにあふれた絵画が
同時に偉大な芸術と認められるのは難しいことを
私はよく承知している。」
多分、文学でも同じだろう。
それでも、ルノワールの作品は広く愛されている。
そういう作品を読みたいと願う。
「明日の食卓」映画化されます。
菅野美穂さん 高畑充希さん 尾野真千子さんがお母さん役。
多分自分は観ない。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。