こんにちは。
今週は 千早茜さんの短編集「正しい女たち」を読みました。
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千早茜さんの作品を読むのはこれがはじめてです。
本屋さんで物色していた時に、面白そうかなぁと思って
買ってみました。読んでみました。
その結果…。
うーん、あんまり残っていないというか、
好きな感じではありませんでした。
小説としては、上手だし、読みやすいとは思います。
登場人物に対して、けっこう、残酷な感じのする小説です。
血しぶきとかそういう残酷さではなく、精神的にけっこう残酷。
印象に残ったのは、「桃のプライド」という短編。
賞味期限切れかけの三十路の売れてない女性タレントの話。
高級ホテルのティーラウンジで学生時代の同級生と
アフタヌーンティーをする。
堅実にキャリアを積んでいっている同級生に対して
複雑な気持ちになる主人公。
昔はなんでも自分がいちばんだったのに!
同級生が席を外している間に、
シュガーポットにミルクピッチャーのミルクを注ぐ。
ゆるよし
え?そんなことしてなんになる?
こんなことしてもなんにもならない。
わかっているけど、胸がすく。
怖い。
こういうの、普通にあるあるなのでしょうか?
自分のままならない状況
↓
まったく関係のないホテルのシュガーポット
↓
ミルクを注ぎ込む
↓
お砂糖台なし
↓
胸がすく
ゆるよし
ないわぁ~
「作者はきっと女子高出身に違いない」 という
根拠なき偏見を持って
ウィキペディアで調べてしまいました。
小学生時代にアフリカのザンビアに住んでいたことがあるといった
想像の斜め上をいく意外過ぎる経歴が判明しビックリしました。
女子高出身かどうかは不明のまま。
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それではみなさま、よい週末をお過ごしください。