土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 角田光代他9人の作家のアンソロジー 「もう一杯、飲む?」 感想

観音拝宝塔図

こんにちは。

今週は角田光代さん他が書いた、お酒にまつわる小説やエッセイの

アンソロジー「もう一杯、飲む?」を読みました。

自分自身は、ほとんどお酒を飲まないのですが、

お酒にまつわる話って、無秩序で面白い話が多いので

こちらの本を手に取ってみました。

 

角田光代さん、朝倉かすみさん、岸本佐知子さんという

好きな作家さんが書いているということも手に取った動機です。

みなさん、流石に読ませます。

 

ときどき、アンソロジーを買うのは、(自分にとって)未知の

作家さんを知ることができるというところ。

「好きだ」と思った同じ作家さんの作品ばかり読みがちなので、

(自分にとっての)新人さんを発掘するのです。

 

最近、蔦屋書店をフラフラ歩いている時に、

ゆるよし
ゆるよし
燃え殻」? 燃え殻」ってなんやねん?

って思ったのですが、その「燃え殻」さんの短いエッセイも

入っていました。

まだ「なんやねん?」感はありますが、一度買ってみようかな

と思っています。

 

自分的に一番良かったのは、角田光代さんの「冬の水族館」

途方に暮れたようなカップルの話。

もうどうにもならない、どうしようもない話が上手だ。

読後の余韻の残し方も絶妙です。

 

しかし、今週の読書印象画は

雪村「観音拝宝塔図」を複製した菊川京三の観音図の模写。

北村薫さんの「振り仰ぐ観音図」という作品の中に出てきたもの。

小説の中の、何かよく分からない酒席での移ろう話題の中で

出てきた絵です。

 

なんだかよく分からない話でしたが、

ちょっとした、知らなかったことを知れるということも

本を読むのが好きな理由のひとつです。

そして今は、そういう絵があると知ったときに、

すぐにネットで検索してどんな絵なのか確認できる。

その画家のことも知ることができる。

便利な世の中になったものです。

今週末は4連休かつ、オリンピックのスタートですね。

オリンピック三昧にするか、読書三昧にするか・・・・。

迷うところですが、開会式はダイジェストで観ようかな。

長そうだし。

 

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。