土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 本谷有希子 「静かに、ねぇ、静かに」 感想

イェーイ

こんにちは。

今週は、本谷有希子さんの「静かに、ねぇ、静かに」を読みました。

 

芥川賞を受賞されたのは知っていましたが、

本谷さんの著作を読むのは、この本がはじめてです。

フジテレビの「セブンルール」という番組を時々見るのですが、

その番組のMCのきれいな女性という認識のみ。

「劇団、本谷有希子」を旗揚げ、主宰、作、演出などといった

プロフィールを見ると、ちょっと、ビビッてしまいます。

で、はじめて読んだ本谷さんの短編小説。

短編が3作入っていますが、

全体に、なかなかの、ブラックなテイストでした。

なかなかの、底意地の悪さを感じましたが面白い。

「本当の旅」という短編は、「文庫化にあたり、同名演劇上演台本を基に、

一部加筆・修正を加えてあります。」となっているので、

演劇で上演もされているのでしょう。

どんな舞台だったのだろうか。

ポジティブをこじらせまくって、破滅にまっしぐら

(でも薄々は気づいてる)な人たちを

結構、冷酷な目線で描いています。

 

大切なのは、料理が美味しそうなこと。

旅が楽しそうなこと。

僕らが幸せそうなことなんだ。

実際には、料理がまずくて、旅が楽しいことばかりではなくて

ちっとも幸せではなくても。

 

武田砂鉄さんの解説もよかったです。

って、武田砂鉄って誰だ?

武田砂鉄さんはフリーライターだそうです。

有名な方でしたらごめんなさい。

なんか、名前は聞いたことあるような・・・・。

本谷有希子さん、面白いなぁ~。

ちょっと、他の著作も読んでみようと思いました。

おススメです。

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。