こんにちは。
今週は恩田陸さんの短編小説集「歩道橋シネマ」を読みました。
恩田陸さんは、直木賞作家。
著作も多く、本屋さんでよく見かけるので、何冊か読んだことが
ある気がしていたのですが、意外と読んでなかったのかもしれない。
本屋大賞を受賞された「夜のピクニック」は読んだ気がしているのだが、
それもハッキリとは思い出せない。
というのも、「歩道橋シネマ」を読んで、
という風に全然思わなかったから。
むしろ
という感想。
ずーっと昔に読んだ、星新一のショートショートを思い起こさせる語り口。
SFというジャンル自体が、あまり好きではないので
とても久しぶりにこんな語り口の小説を読んだ気分。
著者紹介欄によると、
ホラー、SF、ミステリーなど、様々なタイプの小説で才能を発揮
とあるので、「あー、恩田陸っぽい」と感じさせるタイプの
作家さんではないのかも知れません。
そして、「ホラー、SF、ミステリー」というジャンルを
あまり好んで読まない自分は、恩田陸さんを
あまり読んでいない可能性が高い。
SFっぽいものを読んだのが久しぶりなので
なかなか、その作品世界に慣れることができなかったです。
あとがきで、作者自身が、それぞれの短編について、
書いたキッカケや背景について記しています。
それは興味深かったです。
読書印象画はエドワード・ホッパーの「線路脇の家」。
ヒッチコック監督の映画、「サイコ」に出てくる家の
モデルになったとして有名なんだそうです。
冒頭のなんだか不穏な感じのする小説「線路脇の家」で
知りました。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。