土曜コラム

土曜コラム 今週の読書 一條次郎 最高に面白い小説「ざんねんなスパイ」感想

キョリス

こんにちは。

今週は一條次郎さんの「ざんねんなスパイ」を読みました。

一條次郎さんの小説を読むのは2冊目です。

シロクマ
土曜コラム 今週の読書 一條次郎 小説「レプリカたちの夜」ネタバレなしの感想今週は 一條次郎さんの「レプリカたちの夜」を読みました。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAf...

「レプリカたちの夜」伊坂幸太郎さんの推薦文があったから

買ってみたのですが、今回の「ざんねんなスパイ」

伊坂幸太郎さんの推薦文付き。

しかも、巻末には一條次郎さんと伊坂幸太郎さんの対談もあるという。

若干、伊坂幸太郎さんの方が前のめりになっているという

おかしみがありました。

今回読んだ「ざんねんなスパイ」の主人公は老スパイ。

長年、本部の清掃作業員として勤めてきた彼の

73歳にしてスパイとしての初仕事は市長の暗殺。

しかし、「ざんねんな」スパイである主人公は

ついうっかりコードネームで自己紹介するは、

すぐにダンスに夢中になってしまうは、

暗殺対象である市長と友だちになってしまうは、

どうなってんの?の連発!

 

次に何が起こるか分からないワクワクの読書体験となりました。

暗殺対象であるチャン市長がとてもキュートで

ほんとうにかわいい。

そんな人を暗殺するなんてできっこない。

友だちになるしかないじゃないか!

 

幼少期に読んだ

「おおどろぼうホッツェンプロッツ」とか

「ほらふき男爵の冒険」なんかを読んでいた時に

感じたワクワク感を思い出しました。

純粋に楽しいだけで本を読んでいた頃のこと。

内科医院の待合室で読んだ絵本が

読書の楽しさを教えてくれたような気がします。

からだが弱かったことも、今思えば

悪いことばかりではなかったのだなぁ。

ほんとうに自由で楽しい小説。

読書がためになるとかそんなことどうでもいいじゃないか

ということを思い出させてくれました。

おすすめです。

それではみなさま、よい週末をお過ごしください。