こんにちは。
今週は江國香織さんの小説「はだかんぼうたち」を読みました。
「オーシャンズ11」という映画がある。
けっこう有名な映画で、有名な俳優が出ているものであるが、
自分は観たことがない。
なぜか?
11人もの登場人物を覚えられる自信がないからである。
聞くところによると、オーシャンという人物もいるようなので
主要な登場人物は12人ということになる。
ところで、この「はだかんぼうたち」だが、
とてもたくさんの人物が登場する。
- 主人公の「桃」
- 「桃」の親友の「ヒビキ」
- 「桃」の母
- 「桃」の父
- 「桃」の姉
- 「桃」の元カレ
- 「桃」の今カレ
- 「ヒビキ」の夫
- 「ヒビキ」の4人の子供たち
- 「ヒビキ」の亡くなった母の内縁の夫「山口」
- 「ヒビキ」の実家の下宿人
- 「桃」の姉の彼
- 「桃」の元カレの妹
- 「山口」の娘
- 「山口」の妻
「オーシャンズ11」を超えている。
上記以外にも、職場の従業員とのやりとりとか、さまざまな
エピソードが散りばめられているので、もっとたくさんの人物が
登場する。
そして、当たり前なのだが、それぞれ価値観が違う。
たとえば、歯みがきに異常に価値を見出している歯科衛生士の
エピソードなどが時々挟まれる。
通常なら、自分には無理なのだが、不思議と混乱はない。
流れるように読み進めることができる。
江國香織作品のマジックである。
話の運び方、人物の描き分けが素晴らしいのであろう。
でもそんな作家の努力というか、技を読者に意識させない
世界観の作り方がすごいです。
この「はだかんぼうたち」、
以前に読んだことあるような気がしたのだが、
本屋で平積みになっていたし、表紙に見覚えがなかったので
新刊の文庫と思って買ってしまった。
読み進めても、知っているような知らないような・・・。
半分くらいまで読んだところで、既読であると確信したが、
展開は全く覚えていなかったので、最後まで楽しんで読むことができました。
使っている読書管理アプリ「読書メーター」を見てみると
しっかり6年前に「読了」となっていました。
最近、新装版とかいって、表紙を替えた文庫とか、
映画化される用の表紙にした文庫とかが
よく本屋で平積みにされているので、まぎらわしい。
内容をうっすらとしか覚えていない場合、再度間違えて
買ってしまう。
気をつけないといけない。
しかし、本屋で「読書メーター」開いて既読かどうか
調べる人になりたくないんだなぁ。。。
記憶力の低下は人に見られたくないものです。
登場人物は多いけど、全然気になりませんでした。
再読でもとても楽しめました。
おすすめ。
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。