こんにちは。
今週は、西加奈子さんのエッセイ「まにまに」を読みました。
また失敗してしまいました。
「まにまに」を本屋で買って読んでいたのですが、またまた既読本でした。
読書管理アプリ「読書メーター」によると、3年前に読んでいました。
こういうことの起こらないようにアプリを入れたのだが、
あまり、役に立っていないようです。
残念です。
しかし、再読であっても、西加奈子さんの文章は面白い。
結構忘れていたりもして、楽しく再読しました。
西加奈子さんの文章は大阪弁で書かれていることが多い。
自分も関西人なので、ニュアンスがとても分かる感じなのだが、
非関西圏の方には上手く伝わっているのだろうか。
というのも、解説を書かれている作家・マンガ家の小林エリカさん。
小林エリカさんは東京出身のようです。
西加奈子さんについて
自分の心の底に埋まっているような感情、
たとえば自意識のようなものまでも、
ちょっと料理でもするような調子で
ささーっと解剖して、
あーこれうちの自意識♪ ってかんじで取り出して、
それどころか、こちらにも、ほな♪ って調子で
作品にして手渡して見せてくれるのだ。
と書かれている。
きっと、まだもっともっと、どこまでもどこまでも、
見えなかったものを、見せてくれることでしょう。
ほな♪ って調子で。
とも。
違和感しかない。
「ほな」とは 「ほな、さいなら」、
「ほな、そうしまひょか」の「ほな」。
「ほな、さいなら」=「それでは、さようなら」
の「それでは」。
「ほな、そうしまひょか」=「それでしたら、そうしましょうか」
の「それでしたら」。
何かを取り出してこちらに「ほら」と見せるような感じの
言葉ではない。
どちらかというと、去っていく時に使う言葉ではないだろうか?
西加奈子さんっぽい言葉を使いたかったのだろうが、
用法を間違っている。
方言のニュアンスって難しいなぁ~ と思った時に、
果たして西加奈子さんのエッセイ(のニュアンス)は
全国民に等しく伝わっているのだろうかと
関西人として少し不安に思いました。
まぁ、なんにせよ、西加奈子さんのエッセイは面白いです。
伝われ!
それではみなさま、よい週末をお過ごしください。
ほな♪